ビジネスマンの必需品、IDカード

私には幼馴染の友人がいる。小学生の時から、気づけば20年以上の付き合いである。
別々の高校に進学し、彼女は介護、私は保育の職に就いてからはや10年。今でも頻繁に遊んでいる。
そんな私たちが最近憧れてやまないもの、それは、企業に勤める方々が首から下げている”名札”である。
彼女も私も、人を抱えたりすることが日常茶飯事で、相手ととても近い距離で接する仕事である。ぶら下げタイプの名札は相手を傷つけてしまう危険もあるため、したことがないのだ。

少し前は背広やネクタイ、スーツに憧れていた。いつからか、そうした人のほとんどが首から名札を下げていることに気付いた。しかも、それはただの名札ではなく、IDカードだというではないか。実際に見たことはないが、出勤時や外回りから自社に戻る時などに”ピッ”と認証するのではないだろうか。想像するだけでかっこいい。と同時に、こんなところにもITが活用されているのか、と驚いた。

東京や横浜に行くと、大きなビル群をよく目にする。たくさんの窓があり、その一つ一つに企業があり、部署があり、働く人がいるのだと思うと、想像力をかきたてられる。
田舎生まれ、田舎育ちの私は、大きなマンション群やビル群に身を置いたことがない。高校生の頃、ぼんやりと「みんな、自分の家がどこなのかわかるのかな。」と、その地に足のつかない感じを想像して、不安になったことを覚えている。
自分のIDカードを持つ、ということは、その大きなものの中で、自分の存在を証明することなのかもしれない。

Leave a Comment